About Toubei Hadori
羽鳥藤兵衛について
佐倉市のはずれ、羽鳥という小さな集落に、私の祖先は茨城から移り住みました。 「藤兵衛」は先祖の名前でうちの屋号です。1960年代の土地改良以来、区画も水路も昔のまま。 「水が欲しいときに来ない」「下流まで届かない」といった不便さはありますが、 この土地の土壌はとても豊かで美味しいお米が育ちます。
いつからかは不明ですが、先祖代々続く米作りを家族で細々と守ってきました。 しかし、地域の農家の多くが高齢となり、周囲を見渡せば85歳、75歳、冗談ではなくみんなそんな年齢です。 「後継者不足が深刻」なんて言葉は既に通り過ぎて「手遅れ」と言った方が正しいくらい深刻な状況です。 このままでは羽鳥の田んぼもいずれ作り手がいなくなってしまう——そんな危機感から、私は専業の米農家になることを決意しました。
はっきり言って土づくりも米づくりも、羽鳥藤兵衛はまだまだこれからです。 色彩選別機もないし、肥料のあげ方も農薬の使い方ももっと考えなくてはいけないし、まだ何もかも始まったばかりです。 今自信を持って言えるのは「羽鳥の米」はとても美味しいということ。それを皆さんの食卓に届けられるよう、 食味の検査やコンテストなどこれからどんどん挑戦して頑張っていきます。